万国正義院
年レズワン 1985 / 142BE
世界のバハイへ
親愛なる友ら
七年計西の最後の年となった今、勝利に対する確信と、前進を続ける信教の歩みの中
に新しい段階が開けてきたという実癌が次第に大きくなってきており、これにより一人
一人のバハイの心の中に感謝の気持と強い期待感が喚起されてくるに遠いない.七年計
面の勝利は今や視界に捕らえられたのであり、そしてその完遂の暁には、目標達成の集
大成を見てわれわれは皆一様に驚かされるであろう.しかし、今の時期の偉大な、歴史
的な特徴は、信教が人の目に触れぬかすかな影であった存在から抜け出したということ
であり、これはバハオラとバブの生誕の地の、あの有名な疲弊を知らぬ、親愛なるパハ
イ共同体の揺るぎない英雄とも言える人々の行為によって推進されたのである.
神の信教のこの劇的な状況の変化が、人間が作った組織の中で政治室や指導者や統治
者が必死に破滅へと向かう潮流を押し止めようとしたにもかかわらず、その努力が何の
効果もあげず、ただ破綻へと向かっていくのを大きな絶望の中で目の当たりにしている
この無秩序の時代に起きてきているということからみても、われわれバハイは敬愛する
守護者の次の言葉を新たに思い起こし、深くその意味について熟考する必要に迫られて
いるのである.つまり「人類が一つであること.一すべてのバハオラの教えはこれを中
心として回っているのであるが一…これは現代の社会の構成そのものを基本的に
変えるということを意味しており、この変革は未だ世界が経験したことのないほど大き
なものなのである」と述ベられているのである.
バハイ以外の世界においても、人類はまさに:新しい発展の段階に入りつつあるのだと
いうことが急速に認識され始めており、これが何を意味するかと言えば、バハイ世界共
同体は世界の社会にとって「単に中心となる核ではなく、まさに実例としての模範」で
あるということを、われわれが示すのにかつてない好機であるということであり、これ
を実現しようとしたのがバハオラの目的でもあり、人類がほとんど気付いてはいないが
実際には手に入れようと努力しているものなのである。
バハイ共同体にとって周囲の社会の生活と一層のかかわりを持っていく時代が来てい
る.しかし、その場合も世間のやがては消滅する和を乱す思想など一切支持せず、そし
て直接に布教するという努力を鈍化させることもせず、むしろ、人々との交わりの中で、
和合というものに向かわせるバハイの影響力を発揮し、敵対や暴力あるいは分製よりも
相談によって差異からくる間題を解決できるバハイの能力を示し、そして人類の生存の
神聖な目的に対するバハイの信仰を明確に話していかねばならない.
バハイの青少年も国連が1985年を国際青年の年と定めたことからこの機会を利用し、他の青少年のグループと積極的に協力して自分たち独自のキャンペーンに着手して
おり、他のグループの人々にバハイの考えやバハイがどのような世界を作ろうとしてい
るのかを知ってもらうように考えている。同じ年に、10年間にわたった国際婦人年の
最後を飾る行事があるが、バハイ共同体はこれにも強力な代表を送ることになっている.
次の1986年は国際平和年であり、この問題に関してバハイ信仰は沈黙しているこ
とも人目につかずにいることもできない。すでにもう万国正義院は世界中の政府や指導
者に対して、そして世界中のバハイ共同体を通してそれぞれの国、地方の政府や官庁の
人々、様々な社会のあらゆる分野の人々に、平和に関するバハイの考えを広く知らせる
計画を作りつつある.しかし、最も広く信教を知らせることができるのは地方のバハイ
共同体においてである。真のバハイ生活の模範が見られるというのもこの地方のバハイ
共同体においてである。人の世のできごとを精神的な和合という基盤の上で処理してい
くバハオラの力が最も顕著に現れるのもこの地方のバハイ共同体においてである.すべ
ての地方精神行政会は、皆一様により一層成長し、より効果的に動くように努力し、そ
このバハイ共同体がバハオラの世界秩序の礎石としての使命を果たせるように援助する
ことはもちろんのこと、さらに人々の信教に対する興味が次第にうねりのように大きく
ねり、そしてやがては神の信教こそ人類にとって唯一の希望であると認識されるように
なっていくのに寄与できるのである.
このような考え方が、今万国正義院が真剣に注目している点なのである.個々につい
て具体的にどのように実行していくかということが、今の七年計百の完了後すぐ継続
して始まる向う6年間続くことになる次の計画の大部を占めることになる.七年計面の
目標を達成させ、自分たちの地方バハイ共同体を強化し、そして何にもましてバハオラ
の啓示の目的をより深くしっかりと理解することによって、われわれは人類が神ご自身
の王国のたくさんの恩恵と祝福を身に受けるにふさわしい存在となるその前に、この地
上における人類の生き方というものを全く別の形に変えていかなければならないのであ
り、そのために自分たちに課せられた役割を十分果たせるよう心構えをしていなくては
ならないのである.
バハイの愛をこめた挨拶とともに、
(署名)万国正義院
万国正義院