の数が一九六四年のレズワンの時に一五,一六八であったものが、現在では二一,○〇六に増加したことであります。一年間に約一、○○○の増加をみたのであります。印度の布教活動の発展もこれに劣らず著名であります。そこでは信者数が今や一四万を越し、一九六四年のレズワン以来三万以上の増加となっています。多くのパイオニアは地上僅かに残っている領土で未だ神の新しい啓示の光に照らされていない地域に移動しつつあります、これは大業の大きさの「素晴しい拡大」であり、又一方バハイ信者の施設や財産は各国において次から次へと着実に設定されつつあります。
過去一二ヶ月間に中央本部に割当てられた目標は活発に遂行されています。「信者を保護し布教を促進させる大業の翼成者団の機能を将来一層拡大させる見地からその機関の発展」目標を遂行する上の基本的決定と活動に就いては、既に皆さんに伝達済みであります。九年計画及び敬愛する守護者の一○年計画の旗手であり、既に名誉と奉仕とを担っているこの堂々たる機関のメンバーは昨年一○月聖地で行われた会合の後,管理運営機関に助言と援助を与え、全世界に神の芳香と愛を発散させ、皆さんの精神を昂揚させる為この精力を以て立ち
上りました。補助者の数を増加と、新しい執行準備とは自信を以て予期されていることですが、敬愛する翼成者をして一層効果的に彼等の重要任務を遂行させ、旅行して布教する時間を充分に与えることになりましょう。九年一計画中に建設されるべき二つの建物の一つであるアメリカの第一の寺院建設に関する準備調査が既に企てられており、パナマ寺院の設計をバハイ及びバハイでない建築家に提出するよう目下依頼中です。そ
の提出期限と条件及び構造上の特種性の明細書は、パナマの全国精神行政会からもらうことがてきます。寺院設計の選択は万国正義院の最終決定に委ねられます。この聖なる礼拝堂の建設がアブドウル・バハ及び守護者による特別の意義づけに一致した場所に速やかに完成されて、精神的な燈台の光が凡てのアメリカ大陸に放射されることが我々の願中であります。
過去12ケ月の間に次の新しい領土が信教に開かれました。アフリカ大陸ではガボン、イフニ、マリ、モーリタニア、ロドリグス島及び上部ポルタ、アメリカ大陸ではアルバ島、コズメル島、ガデローブ、ラスムジャース島、プリンス・オブ・ウェールス島、セント・ワンサン。アジア大陸では琉球諸島、.オーストラレーシヤ大陸ではライン群島。ヨーロッパ大陸ではワイト島東及び西フリーズランド島等であります。アメリカ大陸に於ける次のもの卸ちアンテグア、仏領ギアナ及びマルチニック。アジア大陸に於げる西イリアン。オーストラレーシヤに於けるアドミラルティ諸島。全国精神行政会本部が九ケ所で要求されています。全国精神行政会の家と士地とがこの機関の建設されるべき他の二ヶ所で要求されています。七つの全国精神行政会が法人化され、信教がカンボジアで承認されています。此所に九年計画中全国精神行政会が設立されることになっています、国単位のバハイ財産が八ケ国で獲得され、六つの布教機閥が建設され、他の六ケ国で敷地が買い取られました。仏語の文献供給の為バハイ出版トラストがブラッセルズ(ベルギーの首府)に建てられパハイの祭日が三つの領土で承認されました。バハイ文献は次の11の新しい国語で出版されました。即ちアフリカ大陸のイビビオ・エフェック語、アメリカ大陸のアグアカテカ語、アセバス語、カリナ語及びモチロン・ユクバ語、アジア大陸のケニア語、メラナワ語及びテミアール語、オーストラレーシア○ガリ語、マーシャル語及びモチュア語。ボルネオに於いては大業が大いに進展していて九年計画中の一目標達成が可能になっています。即ち、1996年のレズワンにブルネイの全国精神行政会の設立であります。この計画の第一年目の経過によってバハイ世界共同体に二つの状態が現れています。第一の状態は信教其のものの内部の問題で、それに割り当てられた凡ての及びその内の或る特定の目標、即ち本部の家屋を買ったり、寺院敷地や財産を手に入れたり、精神行政会の法人化をしたりする目標を成し遂げる能力であります。神の大業が世界中に物質的に法的に社会的に建設される、このような目的及び非常に重要な目標が今や三つの管理運営機構によって着々と進歩しつつあります。尚この種の多くの目標の完成には精神行政会間の相互協力はもとより、世界秩序の進展には国際間の活動が必要であることは注目すべきであります。
九年計画の第一年目が経過した後に明らかになった第二の状態は、大業の人類に対する関係を含んで居ります。殆ど全国的に大規模の集団入信の出現が差し迫っている感があります。大業の翼成者及び其の補助者の報告は常にそれを物語っています。多くの精神行政会はこの大海原の岸に到達したと信じています。そして群をなして大業に入信することは実に多年間ある地域に於いて事実起こっておりました。
然し一層大きな問題はこれから先にあります。信教を布教することによって世界をとりまく情熱に点火しなければなりません。その光で人類史上最大の夢の立役者なる大業も世界も明るく照らされます。運命は我々をこの絶頂にまで運びつつあります。我々は英雄的行為ができるよう自ら身構えしなければなりません。
四つの急いでやらなければならない仕事があります。第一はできるかぎりこの一年間に460名足らずのパイオニアを奮起させて派遣することであります。其の人たちはこの計画中の54の手のつけていない処女領土を開拓し、18の未だ定住していない処女領土に入住し、バハイ共同体の数や団結が乏しくて有効な布教計画をはじめるのに目下不適な地域を強化し、集団布教の地域の仕事を援助し発展させるでありましょう。守護者がいわれたように奉仕の程度が活発であろうとなかろうと男も女も老いも若きも、金持ちも貧乏人ベテランであれ、新しい入信者であれ、各信者はこの挑戦に於いて熟考してきる必要があります。
次の12ヶ月の間に友人達の開拓者としての努力と彼等の持場に移動することを援助するために五つの大陸開拓委員会の結成を我々は発表します。即ちイギリス諸島(イングランド・アイルランド等)の全国精神行政会によって任命されたアフリカ向けのパイオニア委員会、北米のNSAによって任命されたアジア向けのパイオニア委員会、オーストラリアのNSAによって任命されたオーストラレーシア委員会(豪州とその付近の南洋諸島)向けパイオニア委員会、ドイツのNSAによって任命されたヨーロッパ向けのパイオニア委員会です。
これらの委員会は夫々他のパイオニア委員会或いは布教事項を司るNSAの責任を少しも侵害せず、そのNSAの管轄下にあって仕事をします。これ等の委員会は重要な情報を効果的に交換してNSAの仕事を促進させ、且つ援助し、両者は大陸内に又大陸間にパイオニア志願者を求め、それぞれの持場にパイオニアを移動させることを援助します。
次に12ヶ月間に各地域でパイオニアの必要性を注意深く調査され上述の72地域向けの者を含めてその結果は461人のパイオニアが必要だということになりました。アフリカには86名、アメリカ大陸には96名、アジアには191名、オーストラレーシアには29名、ヨーロッパには59名、各NSAはパイオニアの必要性に関して相談し、それらは凡てNSA並びに五つの大陸パイオニア委員会に通知されました。その委員会はNSAによって進展状況の報告を常に受けるでしょう。その故バハイの友人達は自分達の共同体や全般のパイオニアの必要性と責任に関して情報を知らせてくれるよう自分達の所属するNSAに相談するよう勧められています。
バハイの歴史上初めて国際的代表派遣基金が万国正義院の管理下に中央本部に創設されました。他の資金が利用できない場合には特定のパイオニア計画に対してこの基金から補助的の補助が受けられます。凡ての信者諸君及び特にパイオニア招集に応じ得ない人達は、この基金に援助を与えてほしいと思います。これに於いて我々はバハオラの命令に心を致すべきであります。即ち、「神の教えの宣布にあなた方のエネルギーを集中せよ。それの出来ないものは誰でも自分の代わりにこの啓示を宣布する者を指名する義務がある。其の人達の力はこれまでも堂々たる建築物の基礎を揺り動かし、山という山を粉々に砕き各魂をびっくりさせてきた。」
我々の直面している第二の挑戦は、この九年計画で要求されている「巨大な増進」を実現するために、これまで到達し得なかった程度にまで布教の強さを高めることであります。全員残らずこれに参加すること、たゆまぬ活動とはこの目標を達成に導くことが出来るでありましょう。各位は実行の一役を引き受けてそれを実現することが出来ます。何となれば各の魂は他の者の魂と出会いバハオラが約束されたように「我々の大業を助けようと立ち上がった者は誰でも神は其の者を勝利者たらしめる・・・」のです。世の中の混乱は一向に消えようともせず、寧ろ日のたつにつれてそれは増大しつつあります。そして人々は男も女も人類の妙薬なる信仰を失いつつあります。神以外に「逃げ隠れする場所がない」という暁光を現代は遂に浴びようとしています。今は又とない素晴らしい機会であります。人々はあらゆる場所に於いて神の救済の声に熱心に耳を傾けようとしています。
第三の挑戦は出来るだけ速やかに計画上要求されている凡ての取り残されている国単位の本部の建物、寺院敷地、国単位の財産及び布教機関を獲得することであります。これ等の計画を迅速に完成させるには巨額の費用を節約し、次第に価値の増加を来たすような財産を信教に与えることであります。これ等の基本的所有物は将来偉大な機関となるべき胎児であります。その物を保護し子孫への贈り物として獲得して置かなければならないのは現世代であります。この方面に責任を持つNSAは高度の優先権を持つべきであります。この計画をなるべく早く完成させてしまえば、大勝利の後半に至って集中的に断固たる返借なき追求をしないで済み、伸びつつある世界共同体のエネルギーと資源の浪費を救うものであると考えることは同様に重要なことであります。其の基礎は今や置かれつつあるのです。
第四の挑戦は1867年の9月から10月にかけてバハオラが世界各国の王や支配者宛てに彼の使命の宣言を行った百年祭にふさわしい式典を行うよう全国及び地方的に準備を進めることであります。式典は其の同じ宣言が一般人類に行き亘るようにたゆまず充分によくプログラムを計画して9年計画の後半に行われる客になっています。
「神近づき給う」というショーギ・エフェンディの書かれた書の中でバハオラによる歴史的宣布に関する回顧が次の如く語られています。「アドリアノーブルヘバハオラが追放されていた後半の時代に其の『公開状』が伝えられたこと。又それから6年後にアフカの城砦牢獄で彼の監禁の前半の間にそれは終わった」ことを示しています。これらの「公開状」は「世界中の支配者に送る宣布」即ちバハウラによって書かれた「最も重大なる書簡」の中で一?めにして呼びかけられた堂々とした襟を正させるような言葉でありました。
1867年の9月から10月の間のある時期にそれは書かれました。その後「無数の書簡」が続いて書かれました。「其の中に彼が新しく主張されている要望が完全に説明されていました。」「王や皇帝達には別々に又は一?めにして送られ、アメリカ大統領達、大臣たち、ローマ法王、回教の予言者の代理者、かくれたイマムの官廷管理者、キリスト教団の主権者達、その総教主達、大主教達、司教達、牧師及び修道士達、スンナ教徒及びシャー教団、ゾロアスター教の高級牧師、哲学者達、キリスト教会指導者達、コンスタンチノーブルの賢者達及び住民、サルタン領及びハリハ管轄の長官、ゾロアスター教、ユダヤ教、キリスト教、回教の公然たる信者全員、ベーアンの人々、世界中の賢者、文学者達、詩人達、神秘論者達、商人達、選挙された議員達、彼自身の国の人々」に送られたのですが凡ては「諫言、警告、訴え、宣言及び予言という範囲内に入るもので要するに人類の指導者達への重大な要望の書でありました。」「この宣布がそうであったように緊急を要する素晴らしいものでありこれは其の者達の創造力の更に大きな啓示の序曲に過ぎなかったのでした。そして彼の聖域の最も秀でた活躍即ちキタビアクダスの宣言に匹敵するものへの序幕にしか過ぎません。」1873年に書かれたこの最も神聖な本の中でバハオラは「王中の王なる彼は現
れた」と地上の王達に総合的に一度ならず宣言されたばかりではなく、御名によって主権者達に呼びかけ、アメリカ大陸の支配者達及びそこの共和国の大統領達に「約束された者が現れた」ことを宣布されています。彼が自ら立証しておられる通り「世の初めからメッセージが、かくも公然と宣言されたことは未だかつてなかった。」のでした。この宿命を担っている百年祭が1967年の9月にマシャヤト(意志)のフィーストのときにアドリアノーブルの館跡へバハイ世界の数名の指名された代表が訪問することによって開始されるでしょう。そのアドリアノーブルであの歴史的な「最も重大な書簡」が書かれたのでした。
この喜ばしい敬慶な訪問に直ぐ続いて六の国際的大陸間会議が十月中にパナマ、ウィルメット、シドニー、カンパラ、フランクフルト及びニューデリーで同時に開催されるでしょう。各会議の開催者及び招集者はその開催地のNSAであります。之等の大会では次の大業の翼成者が万国正義院の代表として出席するでしょう。
パマナ市 :アマツゥルバハ・ルヒア・カヌーン(この方は此の機会に寺院の基礎石を置かれることになっています。)
ウィルメット :レロイ・アイオアス全てのNSAは全国的並びに地方的の規模で1967年の9月から10月の間及び前述の会議と1968年のレズウンとの間に百年祭開催について適当な祭式の準備をするように要求されています。そのレズウンには万国正義院の改選のため第二回目の国際大会が中央本部で行われることになっています。
これらの計画が成功裡に実行されるとバハイ世界共同体の資源にふさわしい適切な記念式典ができるでしょう。この聖なる催しは世界共同体の深い思い出となることでしょう。
これら6つの会議は、彼等が祝う百年際の画期的な催しと同様に、9年計画の残余の年からキtラビアクダスの啓示の1973年の百年祭まで神の大業宣布時代の「公開状」を鳴り響かせるでありましょう。その活動には世界中全てのNSA及びLSAの緊急且つ想像力に富んだ研究を必要とします。
国際的方面ではジョーギ・エフェンディが予測されたように、数ヶ所で大洋会議の開催を見るでありましょう。最初は1968年8月中に地中海の一島嶼に於いて行われますが、百年前にバハウラがトルコのガリボリからアッカの最大牢獄まで其の海を渡られたことを記念するものであります。9年計画に続く数年内に、他の大洋会議が大西洋で、カリブ海で、太平洋で又印度洋で開かれるでしょう。
百年祭の全期間中信教を宣布する為に適当な効果的計画を行う役目を持つべき、全国布教委員会の任務を、今や考慮するように全てのNSAに要求してますが、我々はバハイ時代誕生の百年祭祝賀に関する守護者の書簡中、次の文章に注意を喚起することが最良のことだと思います。
これまでにない慎重に考慮され効果的に統制された全国的布教運動がバハウラのメッセージの宣布を目ざして講演により、ラジオ放送により、速やかに開始され、弾力に遂行されねばならない。信教の普遍性、其の目的とねらい、その劇的な歴史中の挿話、その変形力の証明およびその世界秩序の性格と著しい特色が祝賀に際して持出され引用されるべきである。講演会、協議会、祝宴、特殊の出版物によって或る程度まで実質的に且つ信者達の自由にし得る源資に応じてこの喜ばしい祝典の性格を公表すべきである。」
1953年といえば我等の敬愛する守護者が当時広く散在していて、はっきりまとまっていなかったバハイ世界共同体に、初めてあの輝かしい世界的10年計画を開始するように呼びかけられた年でもありますが、あの堂々たる大事業は共同体を一つにまとめる動機となり、対立、敵意、分裂に捲込まれている世界にあって、後世の人々は世界秩序のその型と力が発展していく様を、極く少数の人々であっても充分に見つめることができるようになりましょう。この神によって推進され、長い間約束されて居た大発展が「バハワラの世界秩序」即ち(地上の神の王国)の栄光と輝きのもとに、その最後の完成に到達するまで、その歴史的な進行を続けなければなりません。
万国正義院北東アジアのハバイ地域共同体結成の時に当り、ショーギエフェンディはオーストラリア全精会宛ての手紙(1957年7月19日付け)で、次のように書き送っています。
万国正義院