「バハのしもべ」という意味で,本名はアッバース・エフニンデイ(1844-1921).バハオラの長男で,バハオラ自身により指名された,バハオラの後継者.バハオラの「聖約の中心」という称号もある.
アプジャード:古代アラビアで,アルファベットの文字に数的価値をつけるシステムである.これにより,数は文字によって表すこともできるし,逆も司である.このように,文字は,文字通りの意味と数的価値とがあるのである.
バブ:文字通りには,「門」という意味である.ミルザ・アリ・ムハムマド(1819-1850)が,1844年5月にシラーズでその使命を宣言した後に用いた称号である.彼は,バビ教の創始者であり,バハオラの先駆者でもある.
バハ:「栄光」を意味する.これは,神の「最大の名前」であり,バハオラの称号でもある.また,バハイの1年最初の月の名前であり,バハイの月最初の日の名前でもある.
バハオラ:バ ヤン:これは,「解説」という意味で,バブが,自身の「法律の書」に与えた名前である.また,それは,バブの書いた書物全体を指すこともある.ペルシャ語 のバヤンが,主な教義書であり,バブが定めた法律を納める主な書物である.アラビア語のバヤンは,内容においてペルシャ語のそれと同等であるが,もっと短 く,内容も軽い.
ホゴゴラ:「神の取り分」を意味する.「ケタベ・アグダス」において規定されており,バハイが,書において規定されている目的のために,信教の長を通して捧げるものである.
マシニレゴウルアズカー:重量の単位で,1ミスゴールは3.5グラム強である.「ケタベ・アグダス」で,様々な目的のために金や銀を用いるときのものであるが,通常,9,19,または95ミスゴールが用いられる.
メートル法及びトロイ衡への換算は以下の通りである:9ミスゴール=32.775グラム=1.05374オンス(金衡)19ミスゴール=69.192グラム=2.22456オンス95ミスゴール=345.958グラム=11.12282オンス
こ の計算は,ショーギ・エフェンデイの指導に基づくものである.彼の代理の手紙によると,「1ミスゴールは,19ナクーズから成っており,24ナクーズの重 量は,4.6。グラムである.計算は,これを基にして行うとよい.」中東では,伝統的には,1ミスゴールは,24ナクーズから成っていたが,バヤンでは, これが19ナクーズとなっており,バハオラも,これがバハイの法律で用いられる1ミスゴールの量である,と確認している(Q&A23参照).
ナクーズ:「ガユムール・アスマ」:バブによる「ヨセフの章」(コーランの章の一つ)に関する注釈書.1844年に啓示され,バハオラは,これをバピ律法時代における「全ての書の中で最初にして,最も偉大で最も強大なる書」と呼んでいる.
ショーギ・エフェンデイ(1897-1957):バハイ信教の守護者(1921-1957)で,アブドル・バハの長孫で,アブドル・バハにより信教の長として指名された.
シア・チャル:文字通りには「黒い穴」を意味する.テヘランにある,悪臭の立ちこめる,暗い地下牢で,バハオラは,ここに,1852年,4ヵ月の間,監禁されていた.
あとがき「こ の最も聖なる書を適切な日本語に翻訳することは至難のわざです。満足できるようなものに仕上げるためには、たくさんの時間と労力が必要です。しかし、でき るだけ早く皆様にお渡しできるために、一応できあがったものをある部数印刷することにしました。将来もっと洗練されたものが出版されると思いますが、現時 点ではこの版を用いて深く勉強し、その中に潜む真珠を数多く発見されるように願っています。全国精神行政会」